2024年11月6日（日本時間）、Binanceは分散型取引所Cetus（セタス）のネイティブトークン「CETUS」を新規上場させることを発表しました。

Binanceとは

Binance（バイナンス）は、2017年にチャンポン・ジャオ（Changpeng Zhao、通称CZ）氏によって設立された、世界最大級の暗号資産取引所です。 ​当初は中国に本社を置いていましたが、中国政府の暗号資産に対する規制強化を受け、拠点を日本、マルタと移し、現在は明確な本社所在地を公表していません。

CETUSの上場概要

アナウンスの6時間後、Binanceにて「CETUS/USDT」の現物取引ペアで取り扱いが開始されました。
Binanceで現物取引に対応したSuiブロックチェーンの銘柄としては、SUI以外で初となります。

Cetusとは

Cetusは、SuiおよびAptosブロックチェーン上に構築された分散型取引所（DEX）で、以下のような特徴を持ちます。

• Suiエコシステムの主要DEXの一つであり、最大の取引高を持つ
• シンプルかつ直感的なUIによるユーザー体験を提供
• デュアル・トークン・システム （CETUSとxCETUS）を使用し、プロトコルの収益を通じてアクティブ・ユーザーに持続可能な報酬を提供

デュアル・トークン・システムを使用した記事があります。一年間使用したの時の実際のAPR等を確認できます。

CETUSトークンのユースケース

CETUSトークンは、主にトークンステーキングによるガバナンス投票での利用や流動性提供者への報酬分配に使用されています。デュアル・トークン・システムの報酬にも使用されています。

Suiエコシステムにとっての意義

今回のBinance上場は、Suiエコシステムにおける初の本格的なDeFiプロジェクト由来トークンが、世界最大級の取引所にリストされたことになり、以下のような効果が期待されます。

• Sui上のdAppの認知度向上
• 開発者およびユーザーのエコシステム流入
• Sui基盤DeFiの成長加速

今後の展開

Binance上場により、CETUSはグローバルな流動性を獲得し、Cetusプロトコルの拡張やユースケースの多様化がさらに加速すると見られています。また、Suiブロックチェーンの他銘柄もBinanceに上場されることが期待されます。