Circle社は2024年10月8日（日本時間）、米ドル連動ステーブルコイン「USDC」がSuiメインネットで正式にネイティブ対応を開始したことを発表しました。Suiは、Moveプログラミング言語を基盤とするブロックチェーンとして初めてUSDCのネイティブ発行に対応しました。

2024年9月17日(日本時間)、ネイティブUSDCの対応を開始とCCTPも併せて導入することを発表していました。CCTPはまもなく導入するようです。

Circle社とは

​Circle社は、2013年にジェレミー・アレール（Jeremy Allaire）氏とショーン・ネヴィル（Sean Nevil）氏によって設立された、ピアツーピアの決済技術企業です。​同社はステーブルコインUSDCの管理を行っており、USDCは米ドルに価値が連動する暗号資産として知られています。

ネイティブUSDCのメリット

• 完全準備・規制準拠の1:1ドル裏付け資産
• Circle Mint等の機関向けオン/オフランプとの連携
• dAppへのシームレスな統合が可能

• Regulated, fully reserved and redeemable 1:1 for US dollars1
• Enables institutional on/off-ramps like Circle Mint for eligible users
• Easy integration into your existing dApps
  出典：https://www.circle.com/blog/usdc-and-cctp-are-coming-to-sui

Suiユーザーにとっての利点

Sui上でのネイティブUSDC対応により、開発者およびユーザーに以下のようなメリットが提供されます。

• 安定通貨ベースの価格決済、ガス代支払い、トレーディング体験の向上
• zkLoginなどと組み合わせたWeb2フレンドリーなUX実装
• 国際間送金、レンディング、分散型取引所（DEX）での利用が容易に

今後の展望

USDCは今後、Sui上での主要な決済・流動性通貨として、より多くのDeFiプロトコルやアプリケーションに統合されていく予定です。Circleは企業向け利用に向けた導入支援も強化しており、Suiエコシステムにおける金融ユースケースの中核を担うと見られます。