2024年8月7日（日本時間）、デジタル資産運用会社であるGrayscale Investmentsは、Sui（SUI）およびBittensor（TAO）を対象とした新しい投資信託を発表しました。これにより、同社が提供する暗号資産投資商品は合計18種類となりました。

Grayscale launched the Grayscale Bittensor Trust and Grayscale Sui Trust on Wednesday, according to a release shared with The Block.
出典：https://www.theblock.co/post/309817/grayscale-launches-new-crypto-investment-trusts-for-sui-and-tao

Grayscale Investmentsとは

Grayscale Investments（グレースケール・インベストメンツ）は、2013年に設立された米国のデジタル資産運用会社で、暗号資産（仮想通貨）に特化した投資商品を提供しています。 ​同社は、ビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）をはじめとする複数の暗号資産を裏付けとした信託商品を運用し、機関投資家や個人投資家に対し、暗号資産市場へのアクセスを提供しています。

新規投資信託の概要

Grayscaleは、機関投資家や適格投資家向けに、SuiとBittensorを対象とした投資信託を新たに設定しました。これらの信託は、投資家が直接トークンを保有することなく、対象となる暗号資産の価格変動に連動した投資機会を提供します。

Sui（SUI）について

Suiは、高速かつスケーラブルなレイヤー1ブロックチェーンプラットフォームであり、特に分散型アプリケーション（dApp）やゲーム、NFTなどの分野での活用が期待されています。独自のコンセンサスメカニズムとプログラマブルなデジタル資産機能を備えており、開発者やユーザーから注目を集めています。

Grayscaleの戦略と市場への影響

Grayscaleは、これまでビットコインやイーサリアムなど主要な暗号資産を対象とした投資信託を提供してきましたが、今回のSuiおよびBittensorの追加により、新興プロジェクトや特定分野（例えばAI関連）の暗号資産への投資機会を拡大しています。これにより、投資家は多様なデジタル資産へのエクスポージャーを得ることが可能となり、暗号資産市場全体の成熟と多様化が進むことが期待されます。