Sui Networkは2024年4月10日（日本時間）、SuiのXアカウントにて、米ドル連動型ステーブルコイン「FDUSD（First Digital USD）」がSuiブロックチェーンで提供予定であることを発表しました。

Suiで初となるネイティブ・ステーブルコイン

FDUSDは、これまでEthereumおよびBNB Chainで展開されていたUSドル連動ステーブルコインであり、今回のSui対応が完了すれば、Suiで利用可能となる初の「ネイティブかつ非ラップ型」のステーブルコインとなります。これにより、より安定した価値の保存・交換手段がSuiエコシステム内で提供されることになります。

発行元と準備資産の透明性

FDUSDは、香港に拠点を置くFirst Digital Labsによって発行されており、米ドルと1:1で裏付けされたステーブルコインです。準備資産としては、アジアの銀行および米国財務省債券によって構成されており、監査報告書によれば2024年2月29日時点での発行残高は32億9200万FDUSDに達しています。

First Digital Labsとは

First Digital Labs（ファースト・デジタル・ラボ）は、香港を拠点とする金融テクノロジー企業で、First Digital Groupの子会社であるFD121 Limitedのブランド名です。

Sui上でのFDUSDの意義

SuiにおけるFDUSDの導入は、DeFiプロトコルにおける価格安定性の提供、NFTやゲーム内経済での通貨利用、さらには流動性供給の基軸通貨としての利用など、幅広いユースケースを想定した重要な展開となります。