2024年2月15日（日本時間）、Web3ゲームインフラ企業のStardustは、Suiブロックチェーンとの提携を発表しました。これにより、StardustはSui上でゲーム開発者向けの「ウォレット・アズ・ア・サービス（WaaS）」およびユーザー獲得支援機能を展開していくとしています。

Stardustとは

Stardust（スターダスト）は、ゲーム開発者がブロックチェーン技術を活用してWeb3ゲームを容易に構築・拡張できるよう支援するインフラ企業です。同社のプラットフォームは、カストディアルウォレットやNFTの管理を含む包括的なソリューションを提供し、プレイヤーのシームレスなオンボーディングとゲーム内アイテムの管理を可能にします。

提携の目的と内容

Stardustは、これまでEVM（Ethereum Virtual Machine）を基盤としたインフラを展開してきましたが、今回の提携によりSuiに対応したウォレット管理とユーザー獲得基盤を構築します。WaaSでは、サーバー間で自動的にウォレットが作成され、プレイヤーは意識することなくブロックチェーン機能を利用可能となります。

また、Stardustのユーザー獲得プラットフォームは、オンチェーンデータなどを活用し、Web3に特化したマーケティング施策を提供する仕組みです。

なぜSuiなのか

Suiが適している理由として、以下の技術的優位性があります。

• オブジェクトコンポーザビリティ（Object composability）によってゲーム資産間のユニークな関係構築が可能
• 高速トランザクション処理能力によりリアルタイムなゲームプレイが可能
• zkLoginとの親和性が高く、ユーザー体験を損なわずにオンチェーン機能を実装できる

ゲーム開発者への影響

この提携により、Sui上でゲームを開発するスタジオやプロジェクトは、ウォレットやID管理、ユーザーオンボーディングといった面で高い技術支援を受けることができます。特にWeb2からのユーザー誘導や大量のプレイヤーを前提とした構造を考慮する場合、StardustのWaaSとSuiのインフラは魅力的な選択肢となります。

今後の展望

Suiブロックチェーンでは、今後もWeb3ゲーム領域の支援を強化していくと考えられます。

ゲーム開発者やWeb3事業者にとって、さらに実用的かつスケーラブルなゲームインフラが提供されていくと考えられます。