関連タグ:

SuiがzkLoginをメインネットで正式リリース

Sui Networkは2023年9月28日(日本時間)、SuiのXアカウントにて、ゼロ知識証明を活用したログイン機能「zkLogin」がSuiメインネット上で利用可能になったことを発表しました。

zkLoginとは

zkLoginは、GoogleやAppleなどのWeb2アカウントを用いて、ユーザーが自分のウォレットを作成・利用できる機能です。従来のブロックチェーンウォレットの作成には秘密鍵の管理が必要でしたが、zkLoginではOAuth認証とゼロ知識証明を用いることで、ユーザーのWeb認証情報をブロックチェーン上に公開せず、安全にログイン可能としています。

セルフカストディの強調

zkLoginはカストディ型ではなく、ユーザーが秘密鍵(正確には対応するSuiアドレス)を自分で保持するセルフカストディ方式です。
これにより、第三者による資産管理の必要がなくなり、規制対応やプライバシー管理の負担も軽減されます。

一方で、カストディ型とは、ユーザーの秘密鍵や資産の管理を、取引所やウォレットプロバイダーなどの第三者サービスが代行する方式を指します。カストディ型では、ユーザーはアカウントへのアクセス手段(例えばIDとパスワードなど)を提供されたUIを通じて操作しますが、実際のブロックチェーン上の署名や資産の管理はバックエンドでサービス提供者が行います。

そのため、カストディ型は初心者にも扱いやすい一方で、ハッキングや倒産といった第三者のリスクに依存するという問題があります。これに対し、セルフカストディ(zkLogin)のような方式は、ユーザー自身が資産を完全にコントロールできるという利点があります。

技術的注意点

Sui公式ブログでは、zkLoginを導入する開発者向けに以下のような技術的および事業的注意点が挙げられています。

With zkLogin going live on Sui Mainnet this week, builders can begin offering their users frictionless account creation for their apps. As with any new tech integration, builders have many important topics to consider to mitigate risks and optimize for success.
出典:https://blog.sui.io/zklogin-best-practices-considerations/

zkLoginの統合を検討する際には、以下のような点に留意する必要があります:

  • Webクレデンシャルはオフチェーンで保持されること(プライバシー保護)
  • salt管理とプローバー(証明者)の運用責任
  • SSO方式とパスワード方式の選択によるトレードオフ
  • ユーザー体験とセキュリティのバランス設計

次世代ユーザーに向けた展開

Suiは、全世界で数十億に及ぶWebアカウントユーザーに向けて、ブロックチェーンをより親しみやすいものにすることを目指しています。今回のzkLoginは、ウォレット作成のハードルを大きく下げ、Web3への入り口をシンプルかつ安全に提供する試みとして高く評価されています。

投稿を確認
投稿:2025年03月31日 04:55
SUI

$SUI 価格推移

時系列価格変動率
当時$0.4466-
1時間後$0.4473+0.16%
24時間後$0.4823+7.99%
7日後$0.4376-2.02%
30日後$0.4633+3.74%

Coming Soon...